潜在意識というやつ。
潜在意識と健在意識。
前者はプログラムのようなもので、後者はそれを映し出すモニター的な役割だそうです。
何だか自己啓発系になってしまいますが、今になって受験時代を振り返ってみると、少なからず潜在意識というのは関係していたように思います。
この道の人が言うには、人間の意識の95%は潜在意識(無意識)だそうです。そしてそれは脳に直結しているのだとか。
また、潜在意識は良し悪しの判断が出来ず全てのものを受け入れてしまうようです。
思った通りの自分になる。
この潜在意識を他人に分かりやすく説明しようとした結果、「言霊」とか「宇宙の法則」とか何らかの固有名詞を当ててきたのではないでしょうか?
言霊…言った通りになる。
宇宙の法則…引き寄せの法則。
こんなような事を聞いた覚えがあります。
つまり、今の自分は思い描いた通りになっている。という事です。
例えば、税理士試験には「今年受からなかったらどうしよう…。」という不安が常に付き纏います。
つまり、この思考は落ちた自分を想像しているからこそ生まれる思考です。
すると、この思考がそのまま潜在意識に浸透していく事になります。
先に述べたように、潜在意識とは何でもかんでも受け入れてしまい良し悪しの判断はつかないそうですから、「落ちた自分」がプログラミングされ、「落ちた自分」がモニターに映し出されてしまうから「落ちた自分」が現実のものとなってしまう。との事。
身近な分かりやすい例を挙げると、人気者の表情と犯罪者の表情の違いです。
人気者はキラキラ輝いてリア充に見えますが、ニュースで見る捕まった犯罪者は何とも醜悪な面構えをしています。捕まって悪びれもせずヘラヘラしている人間はいますが、捕まってキラキラしている人間は見たことがありません。
税理士試験に話を戻すと、僕自身も落ち続けていた頃は「明けない夜はないなんて綺麗ごとだ!」と卑屈になっていましたし「話しかけるなオーラ」を存分に発していました。
無駄に受験回数が増え、歳を重ね、さすがに人生このままではダメだと思い始めたら思考が変わりました。
潜在意識を活用する心掛け
僕は「40歳までに税理士になる!」と具体的に期限を定めました。
もともと税理士になる事を決めて長年受験生活を送っているので、40歳に間に合わなかったらどうしようなどとは考えません。
コレが良かったんだと思います。
僕の周りに「今年ダメだったら諦める」と言っていた人がいて、やはりドロップアウトしていきました。
このような人が何人かいました。
もちろん個々の事情があると思いますが、今年ダメだった自分を想像したからそのような言葉が出てきたわけで、言った通りになったのではないでしょうか?
試験を受けるからには当然に合格する気でやっていたと思います。
しかし、僕の場合は試験の前から「今年ダメなら諦める」というセリフは言ったことがありません。せいぜい本試験後に「コレでダメなら仕方ない」くらいです。
自分の力を信用できなくなった頃もありましたが、税理士になるという軸は一切ブレなかった。だから18年も耐えられたのだと思います。
それこそ潜在意識にしっかりと「税理士になる」とプログラミングし、顕在意識というモニターに投影したということでしょう。
言霊、
引き寄せの法則、
思考は現実化する、
諦めたらそこで試合終了、
闘う心があれば負けはしない、
よく聞く言葉は全てこの潜在意識というものに絡んでいるように思います。
潜在意識は書き換え可能!
日本人は自己肯定感が低いと聞きます。
外国人と比べるとずいぶん控えめです。
それはそれで日本人の良さに繋がる素質なのですが、限りある人生のそこそこの時間を税理士試験に捧げるので、やはり望む結果を出したいところです。
常々税理士である自分を妄想する。
現実がどうかは関係ありません。
どうせ妄想なので、敏腕税理士になってチヤホヤされて、執筆してテレビにも出ちゃったりしてガッポガッポ稼いでるような自分をリアルに妄想してみましょう。
ニヤけてきませんか?
ワクワクしませんか?
その心持ちで受験生活を送りましょう。
テストでどんなに出来が悪くても税理士たる自分の姿を妄想しましょう。
税理士になるために今頑張ってるわけですから、諦めなければそのうち必ず税理士になります。なので、せっかくだからニヤけるような税理士像を自分に当てはめてみるわけです。
苦労して税理士になったのに顧客ゼロで廃業…なんて妄想する人はいません。
税理士登録なんてどうせまだまだ先だよ…そういう人でも税理士になりたくて勉強しているのですから、いずれ自分が税理士になる番が必ず回ってきます。
繰り返しますが、どうせ税理士になるのだから大成功した自分を妄想しましょう。別に誰かに迷惑かけるわけでもないので自由です。日本一の税理士と心の中で自称したって良いのです。
常々そう妄想して板に付いてしまえば潜在意識が味方になってくれます。自然と日頃の姿勢も変わって、「合格」に向かうレールに切り替わります。これは実体験から得た感覚です。
僕が3年かかって所得税に合格した時、書くべき理論が答案用紙に浮かび上がって見えました。「ゾーン」というものでしょう。そういう事も起こります。
ぜひ「妄想力」の力を信じてみてはいかがでしょうか。
次はこれを読んでくれたあなたの番です!!