「約束」の重さ

時々モヤッとする事に「言った事を守ってもらえない」というものがあります。

依頼していたものを期日までに頂けなかったり、言い出しっぺがフェードアウトしたり。

1970年代のビンテージ物で軽く10万円を超える物ですが、洗濯から戻って来ず焦りました。

そういう扱いを受けるということは、こちらが軽んじられているという事(と思われても仕方ない)。

そういう扱いを平気でできる人は「この人は大丈夫だろう」というある意味の信頼関係や安心感をお感じなのかも知れませんが、された側にとってはモヤモヤするもの。

こういう人って得てして常習犯なので。

また、こういった「ごく小さなトラブル」は口約束がほとんどで契約書を交わしているわけでもありません。

ですが形に残っていなくても約束の重さは同じはずです。

「1週間で出来上がります」と言われたのにその後連絡が無く、店に行ったら「まだやっていない(多忙アピール)」と言われ、その後1か月経っても連絡無し。

「◯日に送ります」、「明日送ります」と言っておきながら送ってくれない。

「来月ツーリング行こうぜ」とみんなを誘っておきながらその後何の音沙汰も無い。

こういった事が続くと何だかこちらに問題があるかのような気持ちにもなりますし、やはり「軽んじられているな」と感じるので不信感が芽生えます。

時折、業界内でも耳を疑うような「何もしない(してくれない)税理士」や、いわゆる「爆弾案件」の話を聞きます。

無資格の担当者が来るばかりで税理士に会えない、期限内に申告してくれない、修正申告・更生の請求案件なのにしれっと今期にねじ込んでいる…。

一方で納税者側でも、社長と連絡がつかなかったり請求している資料をいつまでも用意してもらえなくて申告が間に合わず期限後申告・修正ありきの申告になってしまったのに、脅しめいたクレームが来たり(ウチではありませんが)。

こういった問題も元を辿ればひとつひとつの小さな口約束を破った結果なのかなと。

約束に重さは無い。そういう意識が少しあれば、出来ない約束はしなくなるし、関係上やむを得ず渋々やる事となってしまった約束も「仕方無い、やるか!」となるのではないかなと。

付き合いの長さと信用は比例しない

まぁまぁ長い付き合いながらこの傾向がある友人がいて、その被害者団体(オーバーですが)は「俺らってアイツの中では無意識に外様扱いだよな」と(笑)。

前科があり過ぎるから履行されない前提でしか準備しない、言った時間に来ないから+30分で行動する。という扱いになっている始末。

これがビジネスだったら…上お得意様だけで回るのかも知れませんが、今はすぐ口コミに書かれてしまう世の中なので気を付けたいものです。

ちなみにビジネスの場では経験上、職人気質の強い人や本当にだらしない人にこの傾向が多いなと感じています。

いわゆる”262の法則”で、どんなに頑張っても2割の人からは嫌われるようですが、じゃあその2割はほっとけば良い。というわけではありません。

おわりに

縁あってゲットできた激レアな”米国製7穴プロレザー”なのですが、クリーニングを依頼したもののなかなか返してもらえず、先方から何の報告もなく、とにかく焦りました。

そんな経験から、自分が放った言葉には責任を持てる大人でありたいなぁと思った次第ですが、見込客との面談で「お願いするなら田中先生と決めてます!」と言いながら音信不通になった時は…筋を通した自身を呪いたくなりました(泣)