あと5点、あと1点、どうしたら伸びるのか?

今年の税理士試験までいよいよ1ヶ月を切りました。

この時期になると「あと5点で合格ラインなんです」、「このケアレスミスの1失点さえ無ければ…」という声を聞きます。これは本試験後の自己採点まで付きまとうもの。

僕自身、何回もA判定で落ちたのでその気持ちは分かり過ぎるほど。

いつかの不合格通知。当時はこんな感じ。

努力のしかた。

税理士受験生活を脱して丸5年。今になってやっと分かったことがあります(受験生時代に気付かなかったから足掛け18年も費やした)。

「どうしたら点数が伸びるかな?」「どうしたら合格できるかな?」と受験生全員が一度は思ったことがあるでしょう。

必死に努力しても、そんな中で合格する人とそうでない人の差が生まれる理由は…

合格が妄想止まりだったのかなと。

僕は常々、合格した姿・税理士としてバリバリ働いてる姿を鮮明に妄想していました。

試験は単なる途中経過で既にレールは敷かれている。あとはツッ走るのみ!

そう考えていました。

それはそれで効果があったと自負していますが、いささか遠回り、遅延し過ぎだったなと。

妄想が大暴走していただけで「考える」ということが足りてなかったなぁと今になって思うようになりました。

合格した人や大原の講師にアドバイスを求めて鵜呑みに信じたのに結果に繋がらない。

デキる人のアドバイスですからある程度までは伸びますが、僕にとってはその「ある程度」がA判定。

何年も行き詰まったわけですが、それものそのはず。

そのアドバイスがそっくりそのまま自分に合ったものではなかったから。

例えば、理論暗記。

読んで覚える方が早い人もいれば書かなきゃ覚えられない人もいる。中には聞くだけで覚えられる人や理サブを画像として脳内スクショして保存できる猛者もいる。

僕は「書いて覚える」しか出来なかったです。

自分自身に合ったやり方は自分で「考える」しかありません。

世間一般の当たり前が自分にとっても当たり前とは限りません。

結果を出せたとき

そんな事を受験生時代に気付けなかった僕は15年目くらいでやっと「考えて」「編み出した」やり方が会計人コースに掲載された個別問題解きまくり大作戦だったり、理論素読み7回大作戦なわけですが、この時は「通説に囚われ過ぎない」「総合問題ばかりやらない」と、やらない事を決めて、「ケアレスミスしなくなるまで個別問題を解く」と、やる事を決めました

そうしたら、どんな模試や過去問でも安定して合格ラインの点数が取れるようになり、ケアレスミスの傾向も把握でき、運のせいにしてごまかすことも無く、本番でも落ち着いて挑めるようになりました。

おわりに

要は「合格」という望む結果を得るための計画づくりです。

やる事、やらない事が決まったら、本試験までのタイムリミットまでにどれだけやるか。

自分も含め、結果を形にできない人は漫然と努力していた、努力してる自分に酔っていた、そんな面もあったかな、あるのかなと。

これは受験だけでなく何にでも言えるのではないでしょうか。

などと書いていて、税理士を稼業とした自分が今、できてねぇなと。

18年の受験生活から開業6年目。今なお続く燃え尽き症候群だとしたら…我ながらおぞましい限りです。