「繁忙期」をどうしたもんか
所得税の確定申告を終えてようやく一息…と言ったところです。
今年は個人のお客様が増えたことと、法人から個人に切り替えることになった案件に加えて同じ月に申告期限がくる2件の相続案件、1〜2月決算法人の役員会の参加など慌ただしくしておりました。
3月に入ってからは連日深夜の1〜2時まで仕事をしていたことも。
繁忙期をなくしたい
お手本にしている「ひとり税理士」の諸先輩方はこの確定申告シーズンであってもブレることなく”いつも通り”でした。
業界は繁忙期が当たり前のこの時期に旅行をしたり家族サービスをしたり。
聞けば個人の確定申告を10件程度しか受けていないとの事。
もちろん、それでも食べていけるような複数の売上の柱、値段設定でうまくやりくりをしているわけですが。
そんな先輩方に憧れてひとり税理士になったはずだったのですが、僕は2〜3月に年間の売上の多くを稼ぐという期間労働者的な状況になっていました。
この時期になると、こなした件数でマウントを取ってくる同業者が現れるのですが、そういうやりとりが大嫌いです。
私生活が充実してこそ仕事も充実する。仕事とプライベートはイコールであるべきだと思っているので。
だから今回のように連日深夜まで仕事をしていたのは失態です。予定の立て方や仕事の進め方の目測を誤ったなと。
「繁忙期」はこちらの勝手
お客様から「忙しい時期にすみません」と言われてしまう時がありますが、その都度「そんな事ありませんよ」とお伝えしています。
年に一度、確定申告の時にだけお会いする規模の小さなお客様に多いのですが、法人or個人、顧問料の多い少ない、規模の大小に関わらずみんな大切なお客様です。忙しく見えてしまっていたらそれはこちらの落ち度です。
僕らはサービス業で、お客様からお金を頂いて食べて行けているわけですから、先生ヅラして忙しいアピールするのは違います。
僕が人を雇わない理由のひとつでもあります。お客様の所には税理士である自分がお伺いする。それくらいはしなきゃだよなと思うわけです。
おわりに
「ひとり税理士」というやり方は、拡大路線の税理士から見たら効率が悪いのかも知れません。
昔夢見ていたような豪邸に住んで高級車を転がして身に付けているものは全てブランド物…そういう生活とは無縁ですから。
そこに幸せを感じる人には合わないというだけで、自由に生きられるこのスタイルに僕は幸せを感じています。
雇われ時代には幸せなんて不幸な人や恵まれない人を見ることでしか感じられなかったので、それを思えばとんでもないインパクトです。
まだまだ固定観念が蔓延っていて華やかでいなければ馬鹿にされてしまうこの業界ですが、ベンツやレクサスよりアメ車や旧車、ルイヴィトンよりスニーカーやキャンプギア、そんな趣味で充実しているので「遊び心」を大切に自分らしく暮らしていきたいものです。