税理士受験生の年末年始の過ごし方
令和5年の税理士試験を受験される方、この年末年始はいかがお過ごしでしょうか?
僕は受験生時代、仕事が無い年末年始はボスの許可を得て事務所で勉強をしていました。
だからといってその年が合格したかというとそうでもないのですが…。
だから受験仲間や友人、家族には「年末年始くらい息抜きしたら?」と呆れられたものです。が、いやいや!今だからやるんだよ!と、むしろやらない人間が理解不能でした。僕と違って要領が良かったり地頭が良い人なのでしょうけど。僕のようにのろまな亀はポーンとランクアップなんか出来ない。地味な一歩一歩の積み重ねです。
僕は普段の土日のように午前中から夕方まで事務所にこもって勉強していました。事務所が繁華街にあるので昼食だけはご褒美にプチ贅沢をしてテンション保ちながら。「あの店でランチをしよう。だからそれまで頑張ろう」といった具合です。
なかなか結果を形にできなかった僕が言っても説得力に欠けますし、この年末年始の1〜2週間を頑張ったから合格できるとは限りませんが、少なくとも僕のように沼にはまってしまっている人や残念ながら不合格だった人は「年明けから本気出す」などと言っている場合ではないと思うのです。
年末年始の休みを勉強に充てる受験生は一定数いるはずで、そういう人はここで挽回しよう、苦手を克服しようとかなり頑張るはずです(ダラダラして勉強した気分に浸りたいという程度の人は年末年始くらいグータラしたいでしょうし)。
年明けから本試験まで7〜8ヶ月ほどあるので、危機感はまだ無い頃ですが、この貴重な休みを遊ぶか勉強するかの差は大きいかと。「ウサギとカメ」の逆転劇と同じです。
正月休みで7日間ほど勉強から離れたとしたら理論はもちろん、ちょっとややこしい計算問題の解き方なども忘れていることでしょう。たとえ複数年の経験者であっても。
年明けにその挽回をしつつ進行する講義の分も回しつつ…となるとなかなか大変なものがあります。結局は毎回の講義の分を回すだけで手一杯でしょう。
僕は受験を始めたばかりの頃は税理士試験をナメていた部分もあり「大原通ってりゃ受かるだろ」などと浅ましい考えで女にうつつを抜かし、クリスマスから年越しにかけて遊び呆けて案の定落ちた黒歴史もあります。リラックスし過ぎたせいで、地獄のような現実になかなか戻れませんでした。
一方で年末年始缶詰めになって勉強したのに落ちたこともあります。
でも合格した時は周りが休んでる時に勉強していた時です。
努力は平気で裏切ってくれますが、自身の人生の着地点は何なのか?それを考えて普段から行動する。そう心がけてから成績はがぜん良くなりました。
もちろん、家庭があって帰省しなければならない、仕事がある、その時しか時間が取れない…諸事情あるかと思いますが、こういった軸を自身の中に作れたらその後の試験やそれ以外の場でも自身を飛躍させてくれるスキルになるかと思います。
僕はこの後実家に帰りますが、元日の夜にはまた戻って諸々の仕事を2日からやります。
お客様から問い合わせが無い時は集中して取り組めるチャンスなので。
令和5年もお互い実りある一年となりますよう。良いお正月をお過ごしください。