やる前から言い訳しない
未知のものを前にすると身構えてしまい行動できなくなってしまうことがあるかと思います。
やったことのないもの、行ったことのない場所、初対面の人…情報がないので警戒したりひるんでしまったり、そもそもめんどくさかったり。
「やらない理由」は挙げればキリがないほど出てくるものです。
仕事柄、相談を受ける事が多いのですが、例えば「売上を増やしたいんだけど…」と言われたら「営業しましょう!」と素人でも分かる当たり前の答えがあります。
が、それを「今の仕事が忙しい」、「行ったところで門前払い」などと言って動かない人が少なからずいます。
税理士試験も「仕事が忙しい」、「家庭がある」、「暇がない」…何度も聞きました。
で、結局こういった人たちは動きません。
そのひとの「やらない理由」は事実かも知れませんが、みんな同じ境遇でやっています。
時間が無いから僕は通勤電車や昼休みに理論暗記をしていたし、有給休暇は直前期に全部使いました(権利を主張して受け入れられないならクビで良いと言って通しました)。更には家庭を持たず(機会はあったが手放した)勉強して合格する道を選びました。
受験仲間の中には、朝四時起きで勉強する時間を確保したり、土日は勉強だけやる日と徹底してる人もいました。
そうやって時間は作るものです。
言い訳=失敗のイメージ
やらない理由を並べると「だってしょうがないじゃん」ということになります。
仕事が忙しいから勉強できない→落ちてもしょうがない。
家庭があるから勉強できない→落ちてもしょうがない。
一方で、
仕事が忙しいから隙間時間を有効に使おう。
家庭があるから相談して土曜日だけは勉強させてもらおう。
前者と後者、合格しそうなのは圧倒的に後者です。
言い訳して不合格の人と、やるだけやったけど不合格だった人、結果は同じ不合格ですが次があるかないかは一目瞭然です。
思い通りの結果が出せなかったのが失敗ではなく、何もしない・変わろうとしないのが失敗です。
かつての成功者もトライ&エラーを繰り返し繰り返し続けた先に成功を手にしたのであって、労せず一発でポンと成功したわけではありません。
やる前から言い訳をすると「できない自分」のイメージばかりが膨らみます。
つまり失敗した自分のイメージトレーニングをせっせとしているわけです。
これでは成功を手にできるわけがありません。
僕が「合格した自分ではなく税理士になった自分を事細かに妄想してください」とお伝えするのは、成功した自分をイメージして言い訳しないようにするためです。
僕は誰よりも不合格通知を受け取りましたが、当初は言い訳したものの途中からは確固たる意志で税理士を目指していたので、結果として今があります。どれだけ落ちようとも「税理士田中」は決定していました。
おわりに
今年の税理士試験まであと3週間。今まで伸び悩んでいた人も手応えを掴み始めています(ちらほら合格する人とそうでない人の違いが見えてきました)。
僕は預言者ではないので感じても本人には決して言わないようにしていますが、合格しそうだなと感じさせる人はおしなべて言い訳などしていません。
まぁ、僕ほど年月を費やして税理士になった人間が「成功」とはおこがましいのですが…多くの失敗から培ったものなのでいくばくかの説得力はあるのではないかなと思う次第です。
良い結果が欲しかったら良い準備をしましょう。