輝いていた頃

独立開業して3年目に入りました。一丁前に税理士試験のアドバイスや体験談を求められるようになってふと思ったことがありました。

受験時代は輝いていたなぁ。と。

目標を達成している今こそが輝いている最中なのかも知れませんが(特に受験生から見たら)、不思議と今の自分はあの頃ほど輝いてないなと。

東大受験生以上に勉強していた

今年の税理士試験までついに1ヶ月を切りました。

この時期は一年分の有給休暇をすべて使って最後の追い込みをしていたものです。

朝の9時から夜の9時まで、大原や母校の大学図書館、研究室など静かで集中できる場所を点々としながら簿記の2時間問題を3つと個別問題、それと税法の理論など、ノルマを決めてやっていました(ちなみに簿記論の試験の前日まで28日間あるので、僕のペースなら2時間問題の解き直しを84回できます。まだこれほどの時間が残されています)。

もちろん、夜に帰宅した後も。夜中の12〜2時くらいまではやっていました。つまり1日12時間以上。

「努力のしかたを間違ってる」というのはこの際置いておいて、それくらいがむしゃらにひたむきに根性論100%で勉強していたものです。

夏の風物詩の誘惑、呑みの誘いや色恋の誘惑などもありましたが、根性だけは負けなかったと自負しています(試験>恋愛という選択をしたのでふられましたが)。

偶然の出会いで税理士という仕事を知り、紆余曲折あり過ぎて無駄に遠回りをして今日に至るわけですが、あの頃の縁に感謝しています。

これまでの人生の4割を税理士受験に費やしましたが、これほどひとつのことに打ち込んだのは他にはありません。

おわりに

つらいばかり、嫌なことばかり、報われないことばかり…そんな受験時代でしたが、この頃が最も輝いていた時間だと今なら思えます。何年かかってもやめなかったわけですから。

もちろん今も人様の役に立つよう頑張っているつもりですが、冒頭のように、今の自分はあの頃ほど輝いてないなぁと。

とはいえあの頃に戻りたいとは思いませんが…。

今はただ、税理士界の端っこを「ひとり税理士」というスタンスで歩いていくだけです。

未だ経験したことのない道を、自分が思う人生を、これを求めて生きていくだけです。

税理士試験が近くなると、ふとした瞬間にこういうことを考えます。

努力がそう簡単に報われるわけではありませんが、報われた人はすべからく努力しています。

この時期苦しんでいる受験生は間違いなく努力しているので必ず税理士になります。

闘う心があれば負けはしません。