たまには圧倒されてみる
今日は似たような時期に開業した仲間の事務所に行ってました。
定例会で共に自己紹介をして知り合った歳下の税理士ですが、お洒落な事務所に綺麗なスタッフさんといくつものモニター、去年まで100%アナログの事務所にいた僕は浦島太郎のような気分でした。
独立すると自分が頂点になる。それ故の慢心に注意が必要。
ひとり税理士でやっていると、事務所にいる時はひとりで黙々と仕事をします。
Tシャツ短パンで仕事をしても何も言われませんし、決断は全て自分で下します。
100%自由なのですが、その中には「苦悩する自由」「不安の自由」も含まれているわけです。
僕は人の5〜6倍心配性なので、ひとりで独立すると決めた時から人脈構築に余念がありません。
税理士仲間はもちろん、その他の士業の方や「その道のプロ」の方との出会いの機会を伺っています。
誰かと会って話を聞くことで新たな知識を得られますし、困った時に頼りにさせていただいてます。
そんな中で、同業者ながら圧倒的に知識を持っている人とよく出会います(自分が低過ぎるのでしょうか…)。
ずっと歳下でありながら数百の税務調査を経験していたり、補助金業務だけで僕の本業の売上くらい出していたり、お洒落な事務所で美女に囲まれていたり…。
僕は税理士になるために何年も這いつくばって、ゼロどころかマイナスからここまで這い上がってきた自負があるのですが…やっとプラスになった頃には周りは遥か空の上まで昇っていたようです。
おかしいなぁ。頑張ったのになぁ。
仲良くしていただいてますし、気に掛けてもらえてるのですが、内心では毎回フルボッコです。
今日も折れていた心がさらに折れ…いつもの喫茶店でヤケ珈琲をしながらこのブログを実質しています。
というのも、ちょうど一年経ってなんだかんだ食べて来れて、欲しい物を買えて、ここらでステップアップだとワンランク上の物件に引っ越そうなどと企んでいたのですが、一点して「このままじゃダメだ」と。
いい気になっていた自分に気付かされました。
圧倒的な結果を出してる人ほど努力している。
至極当然なのですが、それを見せないあたりがデキる人が曲者たる所以です(個人的に)。
それに何度もぎゃふんと言わされてきたのですがどうやら僕はまだ懲りてなかった模様。
受験生時代に「合格の前祝い」と言って風俗に行っていた人間を見て、そんなでも合格できるんだと気が緩んで僕だけ落ちたこともあります(風俗には行ってないのに)。
「やべっ、テスト勉強やってねぇ!」と言ってる奴ほど成績が良いというあるあるに見事に騙されるあるあるです。
税理士試験についてなら偉そうに語れるのですが、「どうしたら合格できますか?」なんて聞いてる暇があったら死に物狂いで問題解いて理論暗記しろ。といった根性論。テクニックじゃなくて心の問題だよというのはどんな世界にもあるなぁと。
今回心を折られた一件で言えば、定例会で一緒に自己紹介した彼は本業の他にも補助金コンサルによる収入の柱を構築するためにそういう勉強をしていて、そういう人脈も作っていました。
一方で僕はひたすら税法の本を買い漁り、ひたすら関与先周りをしていただけだったなぁと。
「税理士自らが全ての業務を責任持って担当いたします」はひとり税理士にとって当たり前であって、そこはブランディングにはならないなと。
今回、「一緒にやっていきましょう!」と言ってもらえて本当に良かった。
そこから学んで、ひとつひとつスキルを積み重ねて行けたらなと。
幸い「おらおら、税理士「先生」のお通りだぞ」という性分ではないので、負けを素直に認められるところは伸び代があるということで。都合良く解釈しておきます。
補助金のネットワークができたので、お客さんに話せるようになったのは大きなプラスですし。