税理士は安定している
コロナ禍でさまざまな業種が打撃を受けている中で「税理士は安定してて良いねぇ」と言われました。
あぁ、世間からはそう見られるのかと。
コネ無し、人脈無し、貯蓄無しで独立して一年。僕自身は安定しているなどと思いませんが…まぁ周りの諸先輩方は確かに安定しているなと。
ただ、ここでいう「安定」ですが…
楽しくないしつらい。だから安定していると言えるでしょう。
税理士になるまでは正社員として平日は8〜12時間労働をし、その後3時間の勉強。繁忙期は隔週で土曜日出勤、休みの日は12時間以上勉強。いつまでも安い給料で丁稚奉公。ブラックな環境が多い。
それを約15年続けるわけです(僕は18年やりました)。
それが税理士事務所勤務、税理士志望の人間の暮らし方です。
だから途中で諦める人がほとんどです。親が税理士事務所経営でその跡継ぎであっても合格を諦めているケースも多々あります。
もちろん中には数年で合格する猛者もいますが、そういった人は希少種ですので参考にしない方が良いでしょう。
こんな受験戦線を勝ち抜いて掴む資格なので報われなければ割りに合いません。
AIに仕事は奪われない
巷で「税理士はAIに仕事を奪われる」と揶揄されます。
むしろ大歓迎です。
記帳代行や単に試算表を見せて説明するだけのことならAIにやっていただきたいものです。そうすればもっと時間が有効に使えます。
仕訳入力しかやらない職員などは会計事務所に居場所はなくなるかもしれません。人件費より安上がりになりそうなので。
税理士に未来はある
税理士試験か今後どのように改正されるのか知りません(マークシート方式にしろとの声もあるとか)が、年々受験者は減っています。
長い年月とお金を費やす割に難しく、世襲制で業界が牛耳られており割りに合わないといったところです。税理士の受験資格があるキャリアがあるのなら一般企業に15年勤めた方が高級取りになれると聞いたこともあります。ホワイトな事務所(ごく稀ですが…)に出会えたら資格を取らなくてもちゃんと給料をもらえますし。
とはいえ税理士事務所も後継者難なところもありますし、IT化、クラウド化といった変遷の時流に乗れない事務所、いつまでも「先生」気質で上から目線のような税理士は徐々に淘汰されていくと見ています。
不人気な業界だからこそチャンスがある。
そう思います。