古い言葉に耳を傾ける

故滝口長太郎氏の言葉

古い言葉には人生の教訓が詰まってる

古い言葉とは昔から言われてる事であったり、親、祖父母世代からよく言われていた事という意味で書きます。

僕自身、四十路になり内外ともにオッサン化したのかも知れませんし、役40年という時を生きてきて身に付いたのかもしれませんが、古い言葉が頭をよぎることが増えました。

以前だったら「うるさい!」と一蹴していた親や祖母に叱られていた時の言葉が今は「確かになぁ。うんうん」となっています。

今そんな事を言おうものなら「古くさい」、「口うるさいオッサンだ」などと言われそうですが…。

母校の大学から依頼を受けて「税理士」について学生と対談することになったので、どんなことを話そうかと考えていたところ、これは外せないなと。

勉強ができて試験に受かれば税理士にはなれますが、大事なのはその先。どんな税理士になるか、税理士も客商売、そういったことを考えると「人として」というのも伝えたいなと思うに至りました。

若い頃の苦労は買ってでもしろ

あー出た出た。と聞こえてきそうですが、まさしく20代前半から昨年の税理士登録に至るまでの間、お金を払って苦労を買い漁りました。通算すればレクサスのLXを新車で買えるくらいは注ぎ込んだのではないかなと。

紆余曲折を経て、税理士として今日を生きているのですが、大学生の頃はそれなりに就職活動をして県内全域に拠点を持つような企業の内定も得ていました。

そこに勤めてサラリーマンとして生きていったら今の年齢ならそれなりの立場になっていたかも知れませんし、それなりに周りと同様に家庭を築いていたかも知れません。

一方でその会社が肌に合わないと辞めていたかも知れませんし、その後仕事を転々として僅かな収入でダラダラ生きていたかもしれません。

当時、何の苦もなくすんなりと内定を貰った事に怖さがありました。

第一志望の会社は面接でガチガチに緊張してしまって何のアピールも出来ず撃沈していたので「とりあえず働かないと」くらいでした。この頃は税理士の受験勉強に向けて簿記検定の3級を始めた程度の頃だったので。

なので、期限の最終日まで迷った末に内定を蹴って税理士になると決めました。

今思えば、この決断をした20年前の自分をベタ褒めしたいです(笑)

もちろん以前にもブログで述べたように暗黒時代の幕開けの瞬間でもあるのですが…。

とはいえ、諦めなかったから今、ひとり税理士として自由に生きています。

仮に内定を取った会社で年収1,000万円、2,000万円だったとしても、今の方が良いです。

独立開業にはそれくらいの魅力があります(個人的には)。

個人的には、というのはどうやら最近は税理士になっても独立したがらないという人が多いのだそうです。

独立してお客さんが取れなかったらどうしよう、自分に営業力がない、そもそも失敗したくない…そんなところでしょうか。

もしかしたら、60歳、70歳の自分から見たら今の自分も苦労を買ってる最中なのかも知れません。独立した以上すべて自己責任なので、食べていけるかどうかといった事も考えていかなければならないので。

そんな時こそ、冒頭の故人の言葉、古い言葉を思い出すわけです。

打つ手は無限にある。と。

まぁ、1年以上ブログの更新が途絶えたら餓死したと思っていただければ(笑)