頭の良い人と話すと良い
環境は人を変える
中学校時代の担任の先生がよく言っていたことです。
良くも悪くも「類は友を呼ぶ」、「腐ったミカンの方程式」といったところだろうとずっと思っていました。
しかしながら四十路になって働き盛り、まぁまぁ世の中を見てきた経験、何より経営者と接する仕事柄や税理士という肩書き、そんな立場になって感じることがタイトルの「頭の良い人と話すと良い」です。
独立するために地元を離れ(と言っても隣町ですが)、コロナ禍もあり、プライベートで人と会うことが激減しました。20年来の学生時代の友達も例外ではありません。
一方で仕事柄、先輩税理士や同業者、お客さんである経営者や金融機関、保険屋…学のある方々と接する機会は格段に増えました。
僕より遥かに知識が多く事務所の規模も大きいし稼ぎも多い。そんな方々と接することは大きな学びになります。
そういう人たちと接するようになると自ずと学ぶ姿勢、情報を掴みに行く姿勢が身に付きます。有料のメルマガやオンラインサロンなど、お金を払って情報を買っています。
そういう事を先に述べた20年来の友人たちの9割はしていません。
会えば家庭のグチか不健康自慢、税金の心配があるときだけ「先生」と言って連絡をよこす。一番キツいのは真夜中に仕事を辞めたいという相談の電話…。
「電話の方が伝えやすくて手っ取り早い」と言いますが、それは当人のエゴでありこちらにとっては時間泥棒。迷惑です。
四十路になって妻子と住宅ローンを抱えて「上司が嫌で仕事辞めたい」というのはお門違いです。家族会議で解決するものではないのかなと。
そんな電話が真夜中にきたら…次はもう出ません。
そんな僕を「アイツは変わった」と言いますが、変わって当然です。環境が人を変えるので。
こちらは友達だと思って昔から無償でいろいろやってきました(深夜にインキーをやらかした友達に遠くまで合鍵を届けに行ったり、車で1時間以上離れた所で喧嘩して一人で歩いて帰ってるから助けてくれと電話で起こされて朝5時に拾いに行ったり…)が、こちらが手伝って欲しいことは「時間がないから」「嫁さんの許可がないと…」と。
「友達」というか「友達と思っていた人」よりも、昨日今日知り合ったより良くより高みをという意識を持った同業者の方が切磋琢磨し合い、足りない所を補い合い、助け合えるのでプラスになります。
特に税理士どうしでは試験という苦労を乗り越えてきた者どうしという事もあってか敬意を持って接し合えます。
それを「頭の良い人」と表現しましたが、こういう事です。資格を取るという目標を達成した後も研鑽を怠らない人と付き合っていく方が、何となくそこに就職してただ次の給料日までルーティンワークしているだけの人、学ぶ姿勢の無い人とは見えている世界が違います。
何かに突出している人がいい
なにも仕事や勉強でなくても良いわけです。趣味や遊びでもその人が一番輝くことができる何かを持っている人。
そういう人と接すると視野が広がりますし、そういう人が自分を引き上げてくれます。
こういうのは待っているだけでは何も始まりません。一歩踏み出す勇気を持って相手の懐に飛び込まなければ相手にしてもらえません。
僕はよく「営業得意そうですね」と言われますが実際は営業なんてからっきしダメでうまく出来ません。
とにかくご縁を大事にしようと「えいや!」と勢い任せで一歩踏み込んでるだけです。本性は根暗のネガティブな人間なので、凄いなと思う人に擦り寄ってるだけです。
ともあれ、そうしていたらいつの間にか頼れる人、一緒にいて心地良い人が増えました。
「税理士になると世界が変わる」
受験時代に先に合格した人たちが口々に言っていたこと、まさに今それを実感しています。