税理士受験者数の減少が止まらない!
税理士試験を受ける人が年々減っているようです。
国税庁によると、税理士試験の入口的な科目である財務諸表論はとうとう一万人を割ったそうです。
税理士業界が不人気?
受験者が年々減り続けている原因はいくつか推測できます。
①合格が大変
②税理士はAIに仕事を奪われる
③業界がブラック
④少子高齢化
こんなところでしょうか?
僕自身も痛感しているのですが、苦労が報われなかったり、従業員を駒としか思っていない所長税理士は多いです。
そういう人間は「先生」などと呼ばれるので傲慢になるのでしょう。
平均年収には程遠い賃金で残業を常態化し、トップはすぐ帰る。高級車で。
古い世代の税理士ほど「先生気質」が強いように感じます。ウチの税理士も全て仕立屋で採寸した服に足形から作った革靴、高級腕時計を身につけ、息子の新築資金も全部出していました。
従業員はボーナスを無くされ、社会保険を外され、月給も減らされました(僕は辞表出したので月給は据え置きでした)。
昇給なんて長年ありません。
ウチはブラック極まっている方だと思いますが、このような環境で我慢している人は多いことでしょう。
令和になったというのに未だ丁稚奉公という昭和初期の風習が続いている業界です。
自分自身も苦労したであろうに今日この時を頑張ってる税理士受験生に対して応援するどころか苦労を強要します。
離職率が高いのはこういう古い税理士が未だ君臨し続けているからでしょう。
これからの税理士の有り様
税理士が「先生」という時代はもう終わっていると考えます。
税理士は先生業ではなくサービス業です。
お客さんから資料を預かって会計ソフトに入力して申告書を作って…という仕事は今後AIに任せる時代が来るでしょう。
先生と呼ばれてふんぞりかえってるだけの申告屋は淘汰されます。
それなのに未だ時流が見えていない税理士や税理士予備軍が多い。
お客さんに上から目線だったり、会いに行かなかったり…。そのくせ来たと思ったら保険を売りつけてくる。
前任の税理士・担当の不満を聞かされる事がしばしばありました。
こんな会計事務所が未だ数多く存在しています。
これをどうにかしなければなりません。
もちろん、苦労して税理士になったので金儲けしたいです。
そのお金を払ってくれるのはお客さんです。
だとしたらやはりお客さんに親身になって接しなければ、サービス業だという意識を持たなければいけないでしょう。
税理士不要論者も年々増えてきています。そんな中で生き残るにはスキルだけではいけません。「この人にお願いしたい」と思ってもらえるような人柄が大事になってくるのではないでしょうか。
お客様第一主義とは言いませんが、税や会計の素人であるお客さんに対して上から目線の会計人が多いことがこの業界の魅力を失わせているのだと考えます。
税理士である前に「良い人」である事。みんな苦労して税理士になったのでしょうから、「どうだ!すごいだろう!」じゃなくて人の痛みが分かる人間であって欲しい。僕はそうありたいと思っています。