根性論100%のとき
毎年ゴールデンウィークを過ぎたあたりから税理士受験生の相談がちらほら舞い込んできます。
これまでに4名の方からの相談にお答えしました。

3月決算がやっと終わって一息。今年は受験生からの相談が多かったので自分の頃を振り返ってみて思ったところを記しておきます。
チートみたいな裏技は無い。
今でこそ税理士を稼業にできていますが、僕は同業者仲間の2〜3倍の年数(足掛け18年)を費やしてしまいました。
合格した人のやり方を真似してみたり、講師のアドバイスを鵜呑みにしてみたり…正攻法であったはずなのに不合格通知ばかりが届いたものです。
どこまで行っても壁しかなくて、ありとあらゆる方法を試した自負があります(簿記論だけでなく日商1級や全経上級の問題も解いた)。
とにかく経験値を増やして、レベルMAXまで上げりゃ必ずラスボス攻略(合格)できるはずだと言わんばかりでした。
「そこまでやるか?」「努力のしかたを間違ってないか?」と言われましたが、正しい努力とやらは誰も教えてくれません。
成功者のアドバイスが役に立たなかったから、ひたすらトライ&エラーを繰り返してきたわけです。
「量より質」と言われますが、そんな事はありません。「量は質」です。
今、僕が相談者にお伝えしていることも長い年月をかけて培ったものです。それをサクッと一瞬で無料で与えています(確立するまでに14年、それを3年続けてやっと合格できました)。
労力を考えると10万円の価値はあっても良いかなと思いますが(笑)お金を払うと言って頂いても頑なにお断りしています。
僕が合格者のアドバイスを全然活かせなかったので、同じように僕のアドバイスが参考にならない人もいるでしょうからお金は取りません。
その代わりもし合格できたなら、次はその方が後に続く人にアドバイスして欲しい。
そんな連鎖を期待しています。
おわりに
今年の試験は8月5日からなので、今日から試験前夜まであと60日あります。
毎日総合問題ひとつ解き直したら60回分、ふたつできたら120回。さらに個別問題を毎日10問解いたら600問。まだまだやれる事はいっぱいあります。
僕は直前期に一年分の有給休暇を全部注ぎ込んで週1〜2日勤務にしていました。その時は午前中に直前答練の解き直しをひとつ、昼食後に直前答練をもうひとつ、終わったらあとはひたすら個別問題。夕飯を済ませたら夜中の1〜2時あたりまで税法。そんな毎日でした。
なにも毎朝5時に起きる意識の高さは必要はありません。
そんなものより1日10問の継続です。
僕は最後まで夜型でした。今でもそうです。
自分のペースで合格の先のこと、自分がどんな税理士になっているかを鮮明に妄想しながら追い込みましょう。
差がつくのも大どんでん返しをぶちかますのもここからの60日間次第です。