「好き」を仕事にできるか?

お客様とテナントと駐車場を共有している古着屋さんがずっと気になっておりまして、今日初めて行ってみました。

本日の戦利品。全て激レアな米国製のビンテージです。

お客様のイベントで時々お会いする機会があったのでお互い顔は知っていたのですが、じっくりお話しするのは今日が初めて。

22歳の若者ながら「好き」を仕事にするためにかなりストイックな行動力で店舗経営をしていることが分かりました。

22歳といえば、進学していれば大学4年生。今頃ようやく就活の内定を得ている頃でしょうか。

オーナーさんは高校生の頃から古着やスニーカーに惚れ込み、自らの店を持つために高校卒業後は現場仕事で数年間ひたすらお金を貯めていたそうです。

そのお金で渡米し、英単語の本だけの知識でありったけのお金で古着を買い集めてお店をオープンしたのだそう。

「お金は無くても商品はある!売れば良い!」と。

二十歳そこそこの若者が、勢いだけじゃなくて心底惚れ込んだコレクターに直談判して買い付けてるという話はとてつもなく刺激的でした。

まだ僕の半分の人生すら歩んでない若者が「流行ってつまらない」「自分の「好き」を大事にしてる人ってカッコイイ」と、サラッと言うのです。

渡米する度に日本の便利さや住み心地の良さを実感するそうで、すでにベテラン経営者と話しているような気分にさせられるような、カッコイイ若者でした。

「税」は好きか?

同業者の中には「仕事が楽しくて仕方ない」と言う猛者もいます。

僕は税法のテクニックとか節税のウルトラCとかはあまり関心がありません。

お客様からの「ありがとう」が嬉しくて頑張ってる。といった具合です(そのために研究することはあります)。

そもそも税理士を志したのも「税務が好き!」という理由ではなく、大原のパンフを見て「金持ちになれる!」と思ったからという不純な動機でしたので(笑)

「好き」を仕事にしたら、それをずっと好きでいられるのだろうか?趣味は趣味のままの方が良いのではないか?と思ってアパレル業界を諦めた経緯もあるので。

おわりに

この古着屋のオーナーの若者はお客様の店舗やイベントで数回会って社交辞令的な話を少しした程度(僕がコミュ症なので)なのに、話の中で「田中さんは…」と僕のことを知っていて、それで予定より多く買ってしまったのですが…、僕の22歳の頃は税理士を目指そうかなぁと思い始めた頃で、バイト三昧だった割に服やスニーカーばかり買い漁っていた頃です。

その頃の甘さ故の現状なわけですが、デキる若者を見る目がすっかりオジサン目線となっていた事にも気付きまして、あぁ老いてきたなぁと。

この若者と話した後、「何かいろいろ良くない」と同級生の友人(お互い独身貴族の経営者)と先日互いの傷を舐め合っていたのを思い出しました。