感謝は目に見えた方がいい
ゴールデンウィークも明けて、いよいよ税理士試験も追い込みの時期になってきました。
昼間働いて、夜勉強して、土日も勉強しながら家族やパートナー、友人とも過ごして…神経が擦り切れそうな時期に入りつつあります。
とある同業者仲間の受験生に至っては離婚騒動もに発展してしまったというケースも…。
こんな時こそ気を付けたいことがあります。
僕自身も経験あるのですが、それは感謝できなくなる病。
感謝している”つもり”なだけで、相手に真心として伝わっていない場合があります。
追い込まれて様々な葛藤がある中で、どうにか時間をやりくりしていく。だけど…、
自分が頑張れば頑張るほど、他の誰かを犠牲にします。
なかなか期待に応えられなかったり、ないがしろにしてしまったり、粗末に扱ってしまいがちです。
「大変なの分かるよね?」という絶対的な言い訳で。
離れていった人ほど大切だった人
と聞いた事があります。
僕自身、税理士受験のせいにしては自分の都合100%で生きていた時がありました。
「オレは頑張ってるんだ!」「オレは大変でそれどころじゃないんだ!」「オレだって自由な時間が欲しいんだ!」って。
それで大切な人に見放されたことがあります(ゆえに今も独身です)。
自分を犠牲にしてまで支えようとしてくれた人を雑に扱ってしまいました。
当時はお相手の気持ちが重たいなぁと思ったりして、「自分はこんなだから、他にもっと良い人いるよ」とか言ったりして…そのくせ心の中では「裏切られた!」と被害妄想する。何たる愚かさでしょう。
そこで「こんな自分なのに選んでくれてありがとう!頑張るよ!」と言えていれば男前だったはずです。
別れた一年後、その女性は素晴らしい男性と結婚していました。
自分の不甲斐なさを背負ってくれる人
とかく結果を出せない人間、自分の仕事に納得できない人間は「ぜんぶ自分のせい」と一人で抱え込みがちです。頑張り屋さんほど。
だから、そっと差し伸べてくれた手も「申し訳ない」と振り払ってしまいがちです。
今になってやっと分かった事なのですが…振り払われた側はたまったもんじゃありません。
僕も受験時代は、申し訳ないと思いつつ、言葉に出しつつも、お相手の方も時にはつらくなるわけで…そんな泣き言を言われた時に、絶対抜いてはいけない魔剣を抜いてしまいました。
「こっちだってやりたい事とか我慢しながらわずかな空き時間割いて相手してるんだよ!」と。
最悪ですね。こんな男とはさっさと別れた方が幸せです。
思えば、いつもそばにいてくれて、気にかけてくれる人でした。
税理士試験なんか分かりっこないのに、定例試験程度の学内1位ですごく褒めてくれたものです。
今思えば、逃した魚はクロマグロ級です。
「感謝」は相手に見えるように。
あの時、もし「いつもありがとう。でもごめんね」と言えていれば、そして「必ず終わったら埋め合わせするよ」など、未来志向型の言葉を掛けられたら、相手も8月の国家試験が終わるまで待ってくれたかもしれません。
すでに深刻な話し合いに発展してしまっていて、本来なら僕が謝らなければいけないのに(謝りましたが)、お相手の方からも「足を引っ張ってごめんなさい」と言わせてしまいました。
あの光景は今でもトラウマです。
せめて「今は無理だけど、終わったら◯◯しよう!」って言えていたら違った未来があったかもしれません。
そうして相手に伝わらなければ「感謝した」ことにはなりませんので。
おわりに
同業者仲間の離婚騒動はその数日後には「まず受験に専念して…」と停戦状態になったとの事ですが…そんな話を聞いて自分の経験を思い出しました。
雑に扱ったことも、雑に扱われたこともありました。
「雑に扱ってる」つもりは無くても、相手にそう思わせてしまったら終わりです。
特に税理士受験生は周りの人たちの協力なくして続けられない試験です。
どんなに良好な関係でも、たった一つの失策で瓦解するものなので、気を付けたいものです。