本当の強さとは

僕が晴れて税理士になってから、どういった訳か「強メンタルですね」と言われる事が増えました。

いやいや、根暗で陰キャな豆腐メンタルですよ…と思っているのですが。。

寂しさや不安を紛らわすため酒に溺れる日もあります…。

故、野村監督の言葉に「本当の強さとは、どん底を見て、そこから這い上がってきた人間が持ってるもの」というものがあります。

なるほど、そういうことかなと。

僕の税理士受験時代はまさにどん底。

いつまで経っても望む結果が出なかったのはもちろん、そのプロセスたるや散々たるものでした。

フルタイムで働いて、仕事の後はその足で大原に行き、帰宅するのは夜10時過ぎ。

土日祝は自習室や勉強会で勉強。

ゴールデンウィークもお盆休みも正月休みも勉強していました(お盆前に国家試験が終わっても、手応えが無かった時は勘を鈍らせないよう勉強していた)。

プライベートなんか無いようなもの。恋人と過ごそうと友達と遊ぼうと旅行に行こうと常に受験のことが頭にあって、いつも短い時間しか遊べないから相手をガッカリさせて…特に泊まりの旅行なんて税理士試験の前泊だけでした。

プライベートで大切なものをいっぱい失って、20〜30代をまさしく受験で棒に振ったわけです。

それでも諦め悪く続けたから今があるのですが、過ぎた今となっては全てネタ。

「這い上がれた」ということなのでしょう。

もちろん、独立した今はまたその世界で這い上がっていかなければなりませんが。

ともあれ、逃げずにやり遂げた。そのたったひとつの結果が、自己肯定感激低な僕でもちっぽけながら誇りになったのかなと。

おわりに

今はコスパ、タムパ(タイパ)という言葉を使っては言い訳にして「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉は聞かなくなってしまいました。

ネットやAIで労せず答えを知ることはできますが、それをどう使うかは結局人間です。

めんどくさい事をやり切る。

税理士試験においては今なお根性論100%、勝てば官軍の世界です。

めんどくさい理論暗記、めんどくさい復習、それを積み重ねて合格以外にも人として強くなれるのではないかなと。

若者と話した時に「もっと気合い出せー」と感じてしまったあたり、オッサン化したなぁと。老眼も始まっていよいよ老け込んできた次第です。

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