税理士受験生からよく言われること

人三倍の時間を要して税理士になった僕は、まぁそれで多くのものを失う紆余曲折ありまくりの20〜30代を送ってきたわけですが、今となっては自虐ネタの鉄板として美味しく使っています。

要領が悪い僕は効率的に出来ずとにかく書いて理論暗記するしかありませんでした。

「自信がないのですが…」

僕は自信満々で落ちたことが多々あります。

根拠のない自信もあれば、模試の実績からくる自信もありましたが、それでも不合格通知が積み上がっていきました。

あの頃は過信があったなと今なら分かります。

なまじ経験だけは蓄積されていたので模試では合格ラインに達していました。それが根拠のある自信に繋がったわけですが…。

本試験を想定した2時間の模試をたくさん解いたところで全範囲を網羅できているわけではありません。

漏れのある論点だったり、理解していた「つもり」だった論点があったり、本試験で「うわ、コレ出すか⁉︎」ということもありました。

そういった経験から「直前期こそ個別問題」という手法に至ったのですが、元はといえば己の過信からきた失敗です。

だからこそ「自信が無い」と言われたら「無いのは自信じゃなくて過信だよ」と、ポジティブ変換して返します。

自身の失敗経験から得たものです。

「よく18年も続きましたね」

全員から言われます(笑)

常にストレスでしたし「自由になりたい」が口癖でした。決してメンタルは強くありません。

何度か「今年落ちたらやめよう」と思ったこともありましたが、余計な力が抜けたのか、そういう年に限って合格したものです。2科目目に受かったときに「この道で食べていけということか」という意識が芽生えました。

そこからさらに10年以上の年月を費やすのですが、つらいつらいの毎日でもやめようとは一切思わなくなりました。

というのも、常に10年後、20年後、税理士として働いている自分を想像していたからです。

税理士たる自分か、挫折した自分か…。想像してみればやった方がいいに決まってます。

何度落ちても「これを挫折したら今後の人生も逃げるばかりになる」と思ったので踏みとどまってやり切りました。

おわりに

受験生の相談を聞いていると、ひとりで悩まれている方がとても多く感じます。

身内にすらなかなか理解してもらえなかったり言いづらかったりするもの。

それでも誰かに話すと少しは楽になるものです。

あと2週間ちょっと。まだまだ苦しい時期が続きますが今シーズン最終盤。悔いなく駆け抜けてほしいものです。

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