ひとり税理士の弱点

今、自宅で寝込んでいます。

うっかり固いものを治療中の歯で思いっきり噛んでしまい、神経が死にかけているのだそうで、絶え間ない歯痛と頭痛に襲われていまして。

服用は1日2回までとは書かれておりますが…手放せません。

日中は痛み止めを飲んでだましだまし仕事は出来ておりますが、内勤の時は痛い側のほっぺに冷えピタくんを貼っております。

とにかく少しでも楽になりたくて、知り合いの薬剤師さんに聞いて頭痛にも効く漢方薬も併用しておりますが、3日経っても改善はありません。

「まさか」のシミュレーション

「ひとり税理士です」と言うと必ず言われるのが、「お前の身に何かあったらどうするよ?」ということ。

今は3月決算の繁忙期。倒れている場合ではありません。お客様に迷惑をかけてしまいます。

そうならないために、僕は常に最悪の事態を想定して暮らしています

ネガティブに考えることで結果をポジティブなものにしようと。

だから3月決算をたくさん持つつもりもありませんし、「繁忙期」というものをなるべく作らないように心掛けています。

今回のように薬を飲んで動ければ良いですが、今後もしも入院などということになれば事態はより一層深刻です。

しかし、今はパソコンとネット環境さえあれば仕事ができる時代。

普段からお客様や友人、ソフト会社の人とチャットワークやzoomでやりとりをして、会わなくても顔が見られる環境に慣れるようにしています。

FAXなんぞも徐々に減らして、PDFをメールで送る、”PDF Viewer”を使ってPDFに書き込みをして返信する、クラウドを使う…など、場所を選ばぬ働き方に触れています。

最悪、僕が再起不能になった場合も「◯◯税理士が受け入れてくれますから」というネットワークをいくつか持っています。

とにかくお客様に不便の無いように。

ただ自分のエゴだけで「雇わず・雇われず」などと言っているのではなく、覚悟を決めてひとりでやっているわけです。

その上で、お客様が不便だと感じられたなら契約を破棄されても仕方無いと思っています。

弱点だけど強みでもある

ここ3日ほど、半日しか仕事をしていません。

痛みが酷くなったら横になっているので。

それができるのも「ひとり」の特権です。

前職の時は、今の時期に体調不良で休もうものならボスはもちろん、それ以上に無資格のお局様からもネチネチと言われたものです。

スタッフがいても税理士が不在となったら何かと困るでしょう。

その点、ひとりで自宅兼事務所ならばいつでも仕事ができます。

日中休んでいても、夜に調子が良くなったらその時に仕事をすれば良いわけです。

おわりに

普段は当たり前の「なんともない体」がどんなに有り難いことか、こんなザマになると痛感します。

独立して初めて「寝込む」を体験しているので、色々考えさせられます。

特に頭痛は仕事にもろに影響を及ぼすので、つらいながらも良い予行演習にはなっているかなと。

「つらいから何もしない」ではなくて、「つらいからこそ考える」。この姿勢を大事にせねばと痛感しています。