他人への興味
二度のワクチン接種も副反応なく終えて、コロナもとりあえず収まりつつあり、久しぶりに10代の頃からの付き合いの友人と会いました。
その時の話の中で言われたのが「お前はホント他人に興味無いよな」ということ。
いやいや!見ず知らずのひとり税理士が入院しちゃったのをヘルプしに行ってますってば。
興味ありまくりで一杯のコーヒーのために越県してますよ。
と思うのですが、そういうのとはチョット違うようです。
向上心が無い人や怠惰な人、つまり何か一本芯が通ってないような人はことごとく切り捨てるのだそうです。
何て冷たいやつだ!
と言いたいところですが、それがどうやら僕なのだとか。
こうして話している時点で彼も類友です(しかもこの友人の方がズケズケとものを言う人です)。
でも、そんなことを言われて思い出した事がありました。
もう20年近く前のことなのですが、僕に税理士を志すきっかけをくれた人なのですが、彼は当時、大学に通いながら大原で税理士の勉強をしていました。
歳下なのに、ド金髪なくせに何かコイツかっけぇな!というのが最初の衝撃でした。
そんな彼は見た目とは裏腹にとても要領の良い人間で、5科目中3科目に一発合格してトントン拍子で官報合格していきました。
そうして卒なく大手監査法人に就職決まり、東京行きが決まったときに「これからは自分に利益がある人とだけ付き合う。だからお前とはもう付き合わない」とわざわざ絶縁宣言されました。
この時はまぁ一科目も合格できてない自分と官報合格様なので「あぁ、人が変わったんだね」と、それっきりです。
今、その時の彼が言わんとしていたことの真意が分かるような気がします。
だから「他人に興味がない」と言われるのかと。しかも前にも誰かに同じことを言われたような…。
興味があるから反応するのか?
ときに、めざとく監視しているかのように見てくる人間がいます。
前職のお局様だったりいわゆる正義マンだったり◯◯警察だったり。
暇なのか、構ってちゃんなのか、とにかく他人の動きが気になって仕方ないのでしょう。
もちろん、僕自身に迷惑をかけるようなことに対してはカミナリを落としますが、そうでなければその辺のことにまったく興味がありません。しょせん対岸の火事です。
めんどくさいので。
と、この辺のことを言われるようです。
自分が他人をコントロールできるわけでもなし、そこに目くじらを立ててイラついて他人に愚痴って…というのは精神衛生上良くありません。正論を振りかざして相手を黙らせてもそんなちっぽけな勝利に糧になるものはありません。
他人に期待し過ぎると、その人が自分の思い通りに動かないとイラッときます。それが嫌なので最初から他人に期待しません(100%そう出来るほど悟っていませんが)。
学生時代は世間知らずでヘラヘラしていたはずなのですが、やはり長過ぎる税理士受験生活が僕をやさぐれさせたようです。
基本、うまく行かん。
そう思っていれば過度に期待することもないし、常に最悪の事態を想定していれば日頃から準備することもできます。なんといっても深く傷付くことがありません。良い事だらけです。
「傷つくことを恐れてはいけない」と言うやつは17回簿記論落ちてみろよと。きついぞ!
と、まぁ、さしずめポジティブなネガティブといったところでしょうか。
明日は我が身、上り坂・下り坂・まさか、まぁまぁ好きな方の言葉です(笑)
おわりに
人間である以上、人の輪の中で生きていくのですから、他人に興味を持った方が良いに決まっています。
なのに、何でか自ら孤立を選んで無駄に周りを敵視する人がいます。
そういう方々はえてして「理解されない」と嘆いていますが、それは自身が周りを理解しようとしないから。自身の価値観が絶対的に正しいと本気で思っているからです。
何を隠そう、僕にもそんな黒歴史の時代がありまして。
今となっては、そんな陰キャで人見知りな性分を誰も信じてくれません…本当に超絶人見知りなのに。
それはきっと、他人に興味を持って自ら先に言葉のボールを投げるからかなと(興味がある人にしかボールを投げないから「他人に興味がない」と思われるのかも)。
誰かがこちらにボールを投げてくれるのを待っていても、待てど暮らせど誰も投げてくれなかったので(泣)
このように本性と正反対なキャラに思われるようになったのは一度ドン底を味わって、自分のダメっぷりを否応なしに思い知ったからかなと。
簿記論に17回も落ち続けた…で終わったら、ただのポンコツですが、そのポンコツが税理士になれたわけです。そのストーリーに興味を持ってメッセージをくれたり質問をしてくれたりする人もいます。恰好のネタになっています。
やはり、程よく他人に興味を持つのは大事ですね。
最後に、くどいですが本当に人見知りの陰キャなんです。