真面目、真面目と言われ続けて
確かに真面目に生きてきた…と思う
自分で言うのもいかがなものかと思いますが、真面目なほうです。昔から第一印象は「真面目くん」でした。
周りの印象は…宿題ちゃんとやる、時間を守る、悪ふざけしない、グレてない…などといった一般的な真面目だったのだろうと思いますが、僕としては「真剣に考えて動く」ということを意識していました。
夏休みの宿題を最初の数日で終わらせたのは遊びたかったから(ギリギリまで溜めるストレスが嫌)、言葉遣いに気を付ける(キツい言葉や汚い言葉を放つと気分が下がる)といった感じです。
側から見たら「真面目」かも知れませんが、実は自分の居心地の良い選択をしているだけ。ややもすると身勝手とも言えます。
真面目と言われることに対してバカにされているような感じもあってそれがストレスになったこともありますが、この歳になってみると真面目にやってきて良かったなと思えます。
信用してもらえるのは嬉しい
僕は嘘をつくとすぐバレるそうです。顔で分かるとか、極めて早いうちにボロが出るとか。あと騙すようなこともできません。なので高額な保険を節税といって売り付けることもできませんし、押し売りのようなこともできません。営業マンだったら2日でクビになる自信があります。
ごまかすことも苦手で(バレたらどうしようとビクビクしながら過ごすのが無理)ミスしてもすぐ自首します。
こんな性分なので社会人としては数字が出せないのでポンコツなのでしょうが、税理士となった今となってはそんな性分が武器になるのかなと思って受け入れられるようになりました。
幸い、信用を失って仕事を失ったということは前職の頃からありませんし、独立する時にボスともめた際にも担当していたお客さんが僕の側に付いてくれたり。
お客さんの前で「分かりません」と言うのは情けないなぁと我ながらがっくりするものですが、ごまかさず(後が怖いから)持ち帰って調べてから伝える。長い目で見たらそっちの方が良いのではないかなぁと思っています。
後悔は少なめのマイライフ
真面目くんという性分は正直言ってキツいです。何でもかんでも真っ正面から受けてしまうので悩むことも多いですし、要領の良い人を羨ましく思うことも多々あります。人一倍ストレスを感じやすいような気もします。
それでもそんなキャラでこの歳まで生きてると、「軸」が定まってきます。
それが歳を取って頑固になる…という事なのかも知れませんが、やりたいこと・やりたくないことが固まってきます。
人生の着地点(やりたいこと)が定まればあとは道を選んで進むだけ。
選んだ道が茨の道だったことも度々ありますが…そんな要領の悪さも長い目で見たら良いこともあるだろうと。
それなら後悔も軽減できますし、道を外れず真面目にやってる自分を褒めても良いかなと。今となっては頭を強打するとかでなければ変わらんだろうと思うので、残りの半生もこんな感じかなと。
少なくとも真面目にやってきたから税理士になれたし、バッジと金看板を実家に見せに行った時の両親の表情は今でも覚えています。少しは親孝行できたようです。