ブログの感想を受けて

ネガティブな受験生っぷりにウケました。とのこと。

身近な人からは時々感想を頂くのですが、ごく稀にネットで偶然見つけて見ていましたという方からも感想を頂くことがあります。

世の中、立派なホームページがあって有益な情報を積極的に発信している税理士法人が数ある中で、こんなひとりよがりのブログを読んでくれている人がいるんだなぁと。この場を借りて御礼申し上げます。

ありがとうございます。

さて、今回いただいた感想についてですが、許可をいただいてブログネタにしました。

今回で簿記論が5回目のチャレンジ、会計事務所勤務、試験休みはもらえない。というごくごく普通のブラック事務所に勤務されているとのことです。

ここであえて「ブラック事務所」と言うのは、それが僕の流儀だからです。

スタッフ1人、たかだか1ヶ月も休ませてあげられないような事務所ということはスタッフに無理をさせ過ぎているということです。

自分が税理士試験の苦痛を知っているのだからこれから挑む人には理解を示してあげれば良いのにと思うのですが、世の中は「俺だって苦労したんだからお前も苦労しろ」が通説なのだそう。

試験休みではなく、スタッフが病気や怪我で長期離脱したらどうするのでしょうか?

・即クビ、即戦力を雇う。

これは不人気業種(ブラック事務所が蔓延してそうさせた)ですから難しいでしょう。

・残存兵力でどうにかできる。

だったら受験休みを与えて早く合格させて忠誠心を高める配慮をしたらどうでしょうか。

税理士どうしで話をしていると「独立して客を取られるのが困る」と聞くことがあります。

僕自身も、高齢で廃業するボスから「コレは俺の客だから」と金銭を要求されました。お客さんとは何年も会ってなかったくせに。

客を取られるかどうかも自分次第です。部下が独立してお客さんが流れていくということはお客さんがそちら側を選んだということですから。

今の美容院に不満があったら他の美容院に行く。それと同じです。

身内でなくても手を掛けて育てれば、晴れて税理士となった後も協力し合ってさらに大きくしていけるのではないでしょうか?(松永久秀のような乱世の梟雄の生まれかわりのような野心家だったら…見抜けなかった自身を呪いつつ諦めるしかありませんが)。

と言うと「人を雇ってないから言えるんだ」という声が聞こえてきますが、そういうのがめんどくさいからひとり税理士なのです。

僕も前職に不満が多かったので独立する事しか考えていませんでしたし。ボスの後継者がいない、ボスの身内が失職する、僕には関係ありません。昇給賞与退職金社保研修発言権ナシ年収300万円台で恩義と言われても…です。

話が逸れたので軌道修正

さて、盛らずにこういう有様でしたので悪態が止まらなくなるのは悪い癖です…すみません。

世の中に出回ってる税理士試験の必勝法って結局デキる人のものですよね。というお話でした。

いくつか目を通してみると、

  • スタート時点は問題児
  • 一念発起して税理士チャレンジ
  • あれよあれよと合格
  • 若手のホープとしてリア充

という起承転結が見事なものばかりです。

ヒロイック・サーガのようなストーリーがあるのでウケが良いのでしょう。

実際に最初は底辺だったのでしょう。そこから努力と根性でめきめきと頭角を現したのは紛れもない事実だと思います。

ただ、前回のブログでも書いた通り、その人と自分は違うということです。

勉強できる環境、家庭の有無、事務所のサポートの有無、働いているか無職か、支えてくれるパートナーなのかワガママなかまってちゃんなのか、学費は自腹か…人間であること以外は全てが違います。

僕の場合は、

  • 周囲(大人)のウケはすこぶる良い
  • 真面目に地味に静かに生きてきた
  • いわゆる優等生タイプ(数学は赤点)
  • 簿記論合格まで18回受験
  • 独立開業してもひとりで細々と

前者と比べると格好良さが微塵もございません。ヒロイック・サーガどころかお笑い草にしかなりません。

前者のヒロイック・サーガを読みまくってマネしまくったのに。です。

それを周りは「努力のしかたを間違えてる」と一蹴するだけ。

正しい努力のしかたなんて誰も教えてくれませんでした。

勝てば官軍の世界で合格した人を恨めしさ100%の熱視線で見ていたものです(キモい)。

こんな様子なのでYouTubeで発信なんて気持ちも起こりませんし、ゴリゴリ営業なんて無理。

かといって誰かに使われるのはもう嫌。

と、絶賛面倒臭い人間なのでこうして「ひとり税理士」などと言って自分を正当化しているわけです。

この「ひとり税理士」というのは、昔からそれなりに居るようですが、僕も実際にお会いした井ノ上陽一先生がひとりでいることをポジティブに変換してくれた。そんな恩人であり偉大なひとり税理士です。井ノ上先生の著書を読んで、自身を正当化できるようになりました。

合格したければ自意識過剰になること

合格したい、合格しなきゃ、そう思うほど不安になったりストレスが溜まったりします。

合格体験談に身を寄せたくなるのは人間として当然なこと。苦しい時に神様にすがりたくなるのと同じです。

そこで一番やってはいけないのが、そっくりそのままマネをすることです。

宗教で経典のまま迫ってこられたらチョット怖いのですが、そんな感じです。

鉄板ネタで「通勤電車の隙間時間に勉強」「睡眠時間は8時間」「朝5時起きで勉強」「家庭に戻ったら勉強しない」などありますが、これだって人それぞれです。

電車の中くらい好きな本を読んだり居眠りしたい、5時間睡眠でも大丈夫、断然夜型、勉強時間を捻出した結果自宅でも勉強、そういう人もいるでしょう。

僕は最後まで夜型でしたし、8時間も寝たら一日中頭がボーッとします。

受験シーズン中盤くらいまではいろいろ試行錯誤すれば良いと思いますが、今の時期はとにかくやるしかありません。

今、模試の結果がボロボロでも打つ手はゼロではありません。

模試レベルがダメなら定例試験を解き直す、苦手な所のテキストの例題を解答に沿って読み解く。

今、模試の点がよろしくない人というのは、基礎がユルいので重たい屋根が乗って揺らいでるということ。基礎と柱をもう一度やり直すことで活路が開けます(期日が迫ってるので早急に。ココが合格体験談の「根性」という所です)。

理論暗記は日々の積み重ね。覚えて忘れてを繰り返していくうちに定着するものです。毎週のミニテストや定例試験すらきちんと出来ていなかった人は残念ながらトライアゲインですが、読む派、書く派どちらであっても重要なところを中心にやるしかありません。書く派の僕が所得税を3年目で合格した時は大原のB4タテ版の理論解答用紙(今は無いかも知れませんが)を両面×4冊使いました。

これだけ出来たのは、当時つるんでいたデキる側の人がいて、彼は僕より10年以上早く官報合格したのですがとにかくもう風俗大好き人間、遊び人といった感じの人で、最初の記念受験2回の後は4年で官報合格しました。

学歴は彼の方が上だったのですが、とにかくその遊びっぷりと裏腹に結果は出すものですから悔しくて悔しくて。

彼が官報合格した時には「これからは自分の利益になる人とだけ付き合う。だからお前とはもう付き合わない」とわざわざ絶縁宣言もされたものです。

その後は…10年以上かかりましたが、あんなクズ(すみません。心の傷が深かった案件なのであえて言わせてください)に税理士になれるんだから俺もなれる!税理士になったら絶対俺の方がお客さんを大事にできる!と自意識過剰に「税理士になる前提」を作っていました。

テクニックをマネしては何度も失敗しましたが、日々税理士たる自分を心の中に置きながら闘い続けた結果、遅咲きながらこうして税理士事務所を経営しています。

隙間時間なんてのはせいぜい電車の15分×2、早起きもできないしやる時は夜中の2時まで、読んで覚えられないからとにかく書きまくって、そんな我流を自意識過剰にやっていたら遠回りでしたが誰よりも早く理論を書けるスキルを身につけ、諦め悪さも身につき、他人の苦労が分かる「良い人」になりました。

良い人=どうでもいい人 ですが(笑)

税理士になれたのでめでたしめでたし。

絶縁した元友人は東京の大手監査法人を経て、今も東京の中規模税理士法人で執筆したりセミナーしたりしているようですが、それはそれ。

今日も不安と隣り合わせの自由ながら楽しくやっています。

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