話しやすい環境をつくる
常に招いている側という心掛けで
お客さんと会う時に心掛けていることです。たとえ呼ばれて行ったのだとしても、こちらが招いているつもりで。
そうしている方が良い雰囲気で話せますし、それこそサービス業のあるべき姿ではないかなと。
自分が話したいことを押し付けるのではなく、相手が話したいことを聞く。「聞き上手はモテる」という噂のアレを仕事でも実践する。単純なことです。
部下を伴って行くときは部下も同様に
この仕事は時々税理士の随伴でお客さんの元に伺います。担当レベルでは手に余る案件、決算説明など。
部下を伴っていくときは部下も聞き上手であることが大切です。単に金魚のウンチ、よそ見、あくび、スマホいじり…そのようなことをするようでは相手が酷です。
しかも良い話、盛り上がる話になっている時にそれをやらかそうものなら場に水を差します。自分に置き換えてみると、相手の付き添いがそんな態度だと「なんだコイツ…」と思うでしょう。僕はそう思ってイラッとします。話し中にあくびするとか論外です(「それはお前の話がつまらないからだよ」と言える人は対人リテラシーが低い人です)。
税理士、会計事務所職員という堅苦しいイメージからすればオーバーリアクションくらいが丁度良いでしょう。
リアクションが苦手、盛り上げるのが苦手というならばせめて相手を質問攻めにすればいい。相手の事については無知なので。そこで税金や会計を多少解っているからとマウント取るのはお門違いというものです。
声を出すのが苦手、話に参加するのが苦手だというのならせめて大きくうなずいたり、口パクでも良いから「なるほど」と驚いた表情を作ってみたりだけでも良いでしょう。
そうすればおのずとこちらにも話を振ってくれるようになります。「あぁ、この人ちゃんと話を聞いてるんだ」と。
相手をおだてる…というほどではありませんが、相手に気持ち良く話をしてもらう。そういう姿勢は伝わるもの。
そうやってだんだんと懇意にして頂けて関係性が深まっていきます。
そうなるといざ独立する時にはこちらを選んでくれたり、新たなご縁を紹介してくれたりもするというものです。
僕はそうして今のネットワークを形成してきました。
これは…研修制度ゼロ、先輩方が1~10を一度に言って「それは前に教えたでしょ」と何のフォローもしてくれない。ミスをすると翌朝ボスからの嫌味の書置きがデスクにある…そんな事務所に就職してしまったがために、就職2日目から1人で関与先回りすることになった自分が、「こんな奴らから教わるものか」と心に決めた自分が、現場で身に付けた(時にはお客さんに怒鳴られたりもした)知恵です。