繁忙期の税理士試験の勉強、メンタル編
「繁忙期」は言い訳にならない
この時期、税理士業界は一年で一番忙しい時期です。近所の知人の事務所は夜の10時を過ぎても明かりがついていますし、大原の授業に来なくなる人も多くなります。
久々に会えば忙しい自慢が始まります(こっちは見ての通り勉強しているんだ。話しかけるなよ…と思ったものです)。
ひどいところでは寝袋を持ち込んで事務所に泊まってまで確定申告業務をやるそうです。しかもそういうのを経験するのが一人前への道みたいな謎の根性論も未だ根強くあります。
そのために忙しく、勉強の時間が取れない。だから深夜だったり朝5時に起きて勉強したり…と100%根性論の試験になるわけです。
税理士になる事が最優先なのでもしこのような事務所で疑問を感じているようだったら辞めた方が良いです。会計事務所の求人は多いので。
「決める」ことが大事
税理士になりたくて会計事務所に入って、一部科目合格もしているのに、いつしか受験をやめてしまった。そんな元戦友が複数人います。
その事務所でベテランになり、担当件数が増えて給料もそれに比例して増えて…それで良くなってしまうのだそうです。税理士と同じ仕事ができてしまうので。
本人がそれで良ければそれまでなのですが、税理士バッジを着けたいのであればそれではいけません。
全ての行動は意思から生まれます。
コーヒー飲もうと思うからコーヒーを飲むし、彼氏彼女を作ろうと思うから出会いの場に行ったり友達に紹介を頼んだりするわけです。
ここで大事なのは、コーヒーを「飲みたいなぁ」とか彼氏彼女が「欲しいなぁ」ではダメだということです。
人間とはめんどくさがりで言い訳が大好きな生き物なので「◯◯したいなぁ」では行動に移しません。億劫だったり傷付いたり失敗するのが嫌なので。
自分の行動を観察してみると分かるのですが、全ての行動は「やる!」と決めたからやっているのです。
今日この瞬間の自分は生まれてから今までのいくつもの決断の結果です。
今、思い通りの自分になれていないのも自分がそのように決断してきたからです。たまにそれを世の中のせい、他人のせいにしている人がいますがそれは痛いです。
税理士も同じです、
「税理士になる」と決めましょう。それが屋台骨です。
計画はゆるく、意思は強く。
自己啓発系では「逆算をして計画を立てる」というのが好きですが、そんなのは無駄です。計画なんてのは頓挫したり変更を余儀なくされるものです。
「5年で税理士になる!」と決めたら相当の覚悟が必要です。自身のキャパシティ内でできない計画を立ててしまったら屋台骨が折れてしまいかねません。
そんな未来の計画よりも今日この日の勉強。繁忙期はそれくらいが良かったです。
税理士たる自分の姿は常に妄想しつつ(そうしていると税理士になることが当たり前になる)、大原など各種専門学校で配られる講義の進行表に書かれている宿題に集中します。
これは繁忙期でなくても当たり前の事なのですが、強く意識しないと溜めてしまいがちです。そこをどう乗り越えるか…
自分にペナルティやご褒美を課す、「今日ここまでやったら俺カッコイイな」というラインを設定する。
ちょっとアホっぽく聞こえるかもしれませんが意外にも効果があります(これがあっさり破られるということはその程度ということです)。
まとめ
税理士試験は長丁場。テンションの維持はストレスなので気の持ちようが大事。
前向きに考えることをポジティブシンキングと解釈されていますが、真のポジティブシンキングとは明確なビジョンのもとでそれに向かって思考を集中して断固たる勇気を持って行動すること。
ビジョンから目をそらさない。
それが大事です。