いつまでも「先生」ですか?

新規のお客さんとのことです。

僕自身、いつなん時にヘマするかも分からないので同業者を悪く言うつもりはありません(もちろん自分の仕事に細心の注意を払いますし、同業者をライバル視する気は毛頭ありません)。

そのお客さんは前の税理士に不信感を持っていて、信用金庫経由で僕の所に来てくれました。

そして、つい最近、またその税理士に不手際があったそうで、督促状が来たそうです。

それについて説明を求めたところ、事務所には非がなく納税者側が悪いとの一点張りだったと。

話を聞く限り明らかに税理士側の説明不足のようです。

腹を立てた納税者は、しかるべきところに相談しに行くと伝えたところ、途端に手の平を返して謝りはじめたと。で、その税理士が延滞税を払うと。

しかし、納税者は「もう全部納めたので結構です!!」と言ったら、「コロナの延長があるのになぜ勝手な事をするんですか!」と怒られたのだとか。

なんかもう、訳がわかりません。

その税理士(社員税理士)はボスに知られたくなかったのでしょう。

「あの時は事務所の中だったので声を荒げてしまいました」と言ってきたそうです。

何様?

そう思いました。

納税者の方が「その制度はそういう使い方じゃないでしょう」と言ったそうです。

この税理士はいまだに自分を「先生」と思っているのでしょう。

僕らは専門家だから知っているのであって、納税者は税は素人です。

毎年の事とはいえ1年経てば忘れてしまうものです。申告の都度、全ての税額と納期限を伝えるのは常識です。

それを怠っておいてこの態度はいかがなものかと。

静岡では名の通った税理士法人で、所得税を同じ教室で受けた人だったために残念ですが、そういう人間性なのだなと。

他人の振り見て我が振り直せ。

ミスをしたら正直に詫びて、日頃の仕事も注意する。

そして何より税理士業は先生業じゃなくてサービス業

信用、信頼される税理士にならなければと思った出来事でした。