社畜にならない。
税理士業界は年末調整が終わると個人の確定申告が始まり、それが終わると3月決算の繁忙期に移り、ようやく3月決算の申告が終わる頃には模試シーズンになり…
と、この時期は仕事に忙殺されてなかなか勉強の時間を確保できない受験生が多いです。
連日終電で帰るという人もいましたし、中には会社に寝袋を持ち込んでいた人も知っています。
当初の目的は何だったっけ?
僕は税理士になる。その一心でポンコツなりに這いつくばって長い年月をかけてここまで来ました。
今の事務所の採用面接の際にも税理士を目指してると明確に伝えました。
仕事は当然一生懸命やる。でも税理士を目指しているので勉強しなければならない。残業ありきの社風ならお互いに良くないから不採用で構わない。
と。
その上で採用していただきました。
こちらの意思を伝えた上で採用されたので、堂々と残業せずにいました(さすがに繁忙期は夜7時くらいまでは残業したこともありますが)。
ほぼ定時退社なので少し後ろめたさもありましたが、残業代(ウチはゼロですが)よりも勉強時間を取りました。
ここでブレてしまうといつまでも残業してしまい、それが基本設定になってしまいます。
もし周りの受験仲間のような、残業が当たり前の事務所だったら…僕なら即辞めます。
たくさん残業してスキルがついて残業代たくさんもらったところで無資格では意味がありません。それは税理士になってからでも良いのではないでしょうか?
引継ぎが…、辞めたら収入が…、探せば色んな理由がありますが、何が大事なのかをよくよく考えてみる必要があります。
僕は税理士になる事が第一義でした。
当時の勉強仲間で、激務の中でもちゃんと結果を出し続けた人がいました。その人は毎朝4時起きで勉強していたそうです。昼休みも理論暗記していたのだとか。もちろん土日も朝から閉館時間まで勉強してしいる姿を見ました。
僕のように仕事と勉強を明確に分けるにしろ、この人のように毎日早朝から勉強するにしろ、どちらも「税理士になる!」という目標に寸分のブレなく貫き通したからこそ突破できたのかなと。
税理士試験の勉強はピアノの練習と同じ
忙しい事務所で働きつつ税理士受験の勉強をしている人にありがちなのが「土日にまとめて勉強する」というもの。
しかし、人間は忘れる生き物です。
例えば一昨日にあった出来事を5つ、1行日記を書いてみてください。
意外と出てこないものです。
ピアノの練習を1日サボると取り返すのに3日かかるといいます。
税理士受験の勉強も同じです。
簿記論などの計算でも、理論暗記でも、やらない日があっては定着しません。
毎日一問だけでも、一節だけでもやる事。
毎日触れる事で定着しますし、毎日やるメンタルが合格をグッと引き寄せます。
どうしてもブラックな事務所から抜け出せなくて勉強時間が取れない場合、通勤時間や昼休み、帰りにコンビニのイートインで15分だけ…週5日、15分だけでもやっていたら1週間で75分。1ヶ月で5時間、11ヶ月で55時間も勉強できます。
やる人とやらない人の差は歴然でしょう。