受験時代の土日の過ごし方
長い間、税理士受験生活を送っていた僕ですが、不合格を人十倍は経験したとはいえ決して怠けたりなぁなぁで受験生活をしていた訳ではありません(努力の仕方を間違っていると意味不明なことを先生や仲間から言われておりましたが)。
基本的に遊ばない。
やれどもやれども結果を形にできない僕だったので、せめて勉強時間だけは負けないようにしようと思っていました。
土日も平日と同じように起き、9時には大原に着くようにしていました。
また、最後の4〜5年間くらいは大原の元講師だった先生が毎週土曜日に主催する簿記の勉強会に参加し、終わったらその足で大原に行く生活をしていました。
こういう生活を続けていると友達からも誘われなくなり、会うのはせいぜい盆暮くらいでした。
そして、恋愛も捨てました。
器用な人なら良いのでしょうが、税理士受験は実際に体験してる人しか本当の意味での大変さを理解してくれません。
「受験が大変なのは分かるけどもう少し大事にしてよ」
「周りはみんな楽しそうなのに何で私ばっかり…」
「まだ帰りたくない」
恥ずかしいことに、これらは実際に言わせてしまった言葉です。
自分が不甲斐ないというのは重々承知でしたが、合格しないと彼女との未来もない。ここで受験から逃げたら今後の人生も逃げ腰にぬる。そういう意識が強く、当時の彼女でさえも足を引っ張る存在だと思うようになっていました。
結婚を約束した女性にすら「あんたのことを考えて将来が不安になるのが嫌」と。
5月か6月だったか、直前期にふられました(もちろんその年は不合格でした)。
この頃はさすがに精神的にやられましたが、それでも勉強はがむしゃらにしていました。
気晴らしは突然に。
試験に不合格になる年は何となく本番の手応えで分かるものです。
納得のいく答案を作れなくてモヤモヤした時は落ちました。
これでもか!ってくらいやっても不合格。
これでもか!これでもか!ってくらいやってもまだ不合格。
それでも!と、税理士になった自分を明確に意識し続けて3年後、やっと鬼門の簿記論に合格します。
その3年間は心の声(というより悲鳴)を素直に聞くようになりました。
毎度のように勉強会や朝から自習室にこもるために家を出ても、途中で道を変え静岡から八ヶ岳に行ったりパワースポットに行ったり…直前期でもお構いなしです。
結果としてそれが過度な緊張をほぐしたのか、安定した上位ランクインと合格に繋がりました。
税理士試験は精神論や根性論の世界ですが、トップ10くらいにランクインできるくらいの力が付いたらコンディション調整としてリフレッシュする日を少し取り入れても良いのかなぁと。
もう少し早く気付いてたら合格ももう少し早かったのかなぁと。