「世代交代」について思うこと

20年ほどこの業界にいるとお客様の世代交代に接することが増えてきました。

世代を超えて受け継がれてきたネルドリップの珈琲

「交代」ではなく「粛正」に見えることもある

税理士が接する世代交代のほとんどは親から子への世代交代です。

若い世代が意気揚々とビジョンを掲げて改革していく。

一見、フレッシュになって新たな時代の幕開け。そんな期待や希望でキラキラしているように見えるのですが、常に接しているとそうでもないケースも多々あります。

先代からのベテラン従業員を「新しい時代について来れない老害」と決め付けて強引に改革を進めて(強引なIT化、スリム化など)、順応できなければ解雇or自主退職に追い込む空気づくり。

過度な自身への中央集権化(自己中心的)で真っ先に自身の給料を倍増して派手な身なりや生活をSNSで見せびらかして成功者アピール。それをセミナーなどでビジネス用語を連発しながらの喧伝。

時代でしょうか?

短絡的マーケティングに未来はあるのか?

SNSを利用した挑発的なマーケティングが頻繁に流れているなぁと感じます。

派手なリア充っぷりを見せて煽り、何かっちゃ「◯◯すべき10選」とか「◯◯までに××しなきゃ終わる」とか、不安を煽ってつけ込んで、見てみると聞き飽きたような事しか言ってない。

おそらく、ネット検索でちゃちゃっと答えを得ようとして「調べる」「学ぶ」といっためんどくさい作業を嫌がる人が増えた時代だから成り立つビジネスモデルなんだろうなぁと感じます。

もって5年程度かなと。

今の時代、10年前より遥かに流行り廃りが加速しているし、今の仕事が定年まで安定して続くことはまず無いでしょう。

SNSツールだってmixiに始まり、FacebookやInstagramなどが台頭する中で一瞬で消えたものだってあるわけです。

YouTubeやTikTokでの集客や収益化もGoogle等の運営者次第。永遠ではないでしょう。

おわりに

時代の最先端に乗れる人は今後の新技術の波にも乗れてお金を稼げるでしょう。でもそれは趣味というか、そういうものが「好き」等の執念があるからであって、一攫千金とかラクして稼ごうとかではないはず。

それゆえに蓄えたノウハウを売ってさらに稼ごうというのは商売として当たり前の事ではありますが、その際の「オレ、出来てるぜ?」的な上から目線というか攻撃的というか、謎の意識高い系な姿勢の方々は「うっ…」と引いてしまいます。

「何の目新しさも感じないことを喧伝する商法」とでも言いますか…でもまぁビジネス本を読んだりして独学するよりかはタイムパフォーマンスが良い。ということなのでしょうか…。

三十代以下の若手後継者と話していると、本業のノウハウよりもマーケティングだとか見せ方だとか内部統制だとか、とにかく「経営」をやりたいだけなのかなぁと感じることも。

知識ある人が無い人に教えることは素晴らしいことだと思いますけど…ブランディングってやつなのかな?人見知りで陰キャの僕には煽る姿勢の方々が苦手だなぁと思った次第です。