ボス不在の事務所

高齢化が進む日本と、税理士試験が難関な上に業界の人気が落ちているせいでしょうか。

ボスが亡くなって税理士不在の会計事務所という問題が出てきています。

独立を公言し始めてから「後継者不在の事務所を引き継いでくれないか」という話がちらほら来ます。

今日もそのような依頼があり、話を聞いてきました。

15年耐えてようやく前の事務所を脱出し、ひとり税理士として1カ月。慣れる、軌道に乗る、そうなる前に数件の打診が来るということはそれだけ深刻なのでしょう。

引継ぎがうまくいかない理由

今まですべて難色を示してきました。僕は「ひとり税理士」を選択したので。

会ったこともない人の事務所を引き継げと言われても困ります。

というのも、残された従業員が問題だからです。

今まで見てきた限り、新たなボスを据えれば体制が維持されると思っている所がほとんどで、「今までどおり」を要求してきます。

ここがおかしな話なのですが…トップが変わると言う事はどういうことなのかご存知ないようで…。

やり方も当然変わりますし、新たなボスが不要と判断したら雇ってもらえなくなることもあるでしょう。

場所と顧客が同じだけで、組織は全く新しくなるわけです。世襲ならとにかく赤の他人がトップになるのですから変わって当然です。

恨むべきは後継ぎを用意しなかった先代でしょう。

失職したくないからここで所長税理士になってくれ。でも今までどおりでよろしくね。

というのは虫が良すぎるかと。税理士にならなかったスタッフの一人一人の責任でもあるでしょう。

そんな所を引継ぎたい税理士はいないでしょう。だから引き継ぎが進まないのではないでしょうか。跡継ぎ不在でボスがいなくなったのならそこで試合終了。潔く次の仕事を探すべきです。お客さんのためにも。

どうしても諦めきれず他の税理士に入って欲しいのなら主張はしないこと。新たな税理士の方針に従うこと。それが嫌なら辞めること。そもそも税理士不在のままなら失職してるわけです。

税理士という資格はそれだけ大きく重いものです。

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